「答え」を求めない方が成功する
口ぐせ博士として有名な医学博士の佐藤富雄氏はその著書「叶えたい夢が大きい人ほど成功する!」(青春出版社)において非常に興味深いことを書いています。それは「家を買うために貯金をしよう」「出世のために資格を取ろう」というように、「○○という答えのために○○をする」と、最初から「答え」を設定していると脳の働きにストップがかかってしまい、その人が本来持っている能力を活かしきることができない。すすめたいのは「答えのない生き方」で、動き出す前から答えを設定してしまうのではなく、「○○したい」「○○がほしい」と、できるだけ大きな夢や願望を楽天的に思い描く生き方をすれば、脳の持っている「自動目的達成装置」により、ことさら努力などしなくても、いつの間にか手に入れられるようにできていると言っています。
このことを裏づけるものは多く、成功哲学で有名なナポレオン・ヒル博士も、成功における脳の働きにふれ、人間が想像できるものは、必ず実現できる。思考は現実化しようとする衝動を秘めていると書いています。(ナポレオン・ヒル著-思考は現実化する-騎虎書房)
京セラの創始者稲盛和夫氏は、「どうしてもそうしたいんだ」という潜在意識を貫き通すほどの強い願望が仕事を成就させると言っています。(国友隆一著-京セラ過激なる成功の秘密-こう書房)
「○○がほしい」と脳にインプット(命令)しておけば、自分がことさら努力しなくても手に入れられるっていいよネ。実は、私が前このブログに「最初に“目標”ありでなく、最初に“熱中”あり」と書いた真意もそこにあるんだ!!家を買うことが願望なのに、「家を買うために貯金をしよう」と目標を「貯金すること」においてしまうことに対する警告なんだ。
「○○がほしい」って強く願望しても、次に自分がどうしたらよいかわからなくなり、つい手段探ししてしまい、その手段を目先の“目標”にしてしまうんだけど、そうすると行き詰まってしまうんだ。家を買うために貯金するっていっても、いつまでもお金は貯まらず夢自体をあきらめてしまうようになる。それについて佐藤富雄氏は、貯金(たとえば1億円)は金額の単位に過ぎず、脳に明確なメッセージをインプットすることができない。脳が反応するメッセージを送らないことには、夢の実現も成功者になることも叶いませんと言っています。
また、「1億円ほしい」というのは、「1キロほしい」といっているのと同じことで、これでは、いったい、何を、どうしたがっているのか、脳はさっぱり理解できません。それよりも「こういう豪邸に暮らして、こういう楽しみ方をしたい」と具体的なイメージを持つ方が、断然効き目があります。それも、できるだけ楽天的に、自分が心から楽しいと思える「快」のイメージを思い描くことが大切ですと言っていますが、こんな話を聞くと、私達は自分の脳のパワーを知らないで生活しているのかも知れませんネ。
だから失敗してどん底に落ちたりすると、その強烈な体験が俄然(がぜん)脳を刺激し、とんでもないパワーやひらめきをおこし、成功のきっかけをつくるのではないのかな。はい上がりたいという純粋な願望が「直接」脳を刺激するんだ。「直接」と言ったのは、どのようにしてはい上がろうかという手段を考え、それをとりあえずの目標にするなんて回りくどい方法をとらないということです。
「○○がほしい」と思ったら、あとは脳に任せ、願望祈願をかねて日々凡事(ささいなこと、たとえば掃除や目の前の小さな事)に熱中して(一生懸命になって)生活していれば、必ずや脳が答えをひらめかせてくれるのですネ。「ほしいもの」の設計図(たとえば家の設計図)を書いたりして心をふくらませていたりするのもいいんではないかな。
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